統計ER

R, EZR, SPSS, KH Coder を使ったデータ分析方法を紹介するブログ。ニッチな内容が多め

SPSS で線形混合モデルを実行する前にデータをワイドフォーマットからロングフォーマットへの変更する方法

SPSS で線形混合モデルを実行する場合、反復測定データを一人一行のワイドフォーマットからロングフォーマットへデータセットを変形する必要がある

ワイドフォーマット(反復測定が横方向に並ぶ)からロングフォーマット(反復測定が縦方向に並ぶ)へ変更する方法

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最初のワイドフォーマットデータの様子

「名前を付けて保存」で別の名前にしてからの作業推奨

最初のデータはワイドフォーマット

一人一行で、複数測定が、行方向(横方向)に並んでいる

このデータセット作成方法が一般的と思う

データ再構成の方法

「データ」メニューから「再構成」を選択すると再編成データウィザードが現れる

「選択された変数をケースに再構成する」が選ばれているので、そのまま次へ

通常は、複数回測定されている変数は、一つである

「再構成する変数グループ数」は、「1 つ」が選ばれているので、そのまま次へ

「ケース グループの識別」は、id がデフォルトになっているので、そのまま

「目標変数」を適切な名前に変更(デフォルトは Trans1)

「置き換える変数」として、繰り返し測定の変数をすべて入れる

「固定変数」には、グループ情報を入れる

次へをクリック

「作成するインデックス変数の数」は、「1」 がデフォルトでそのまま次へ

「インデックス」は、複数回測定している時期の名前と考える

「変数名」がそれを表していれば、変数名を選択

デフォルトでは、「連続値」が自動で割り当てられている

次へをクリック

ここまでで、選択されていない変数は、デフォルトではドロップする仕様になっている

「保持して固定変数として扱う」を選択すると、保存される

次へをクリック

最後、「データを今すぐ再構成する」が選択されているのを確認して、完了をクリック

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ロングフォーマットに再構成されたデータ

とすると、先ほどのデータがロングフォーマット(縦方向)に再構成される

この段階で、まだ名前を変更していなければ、名前を変えて保存をしたほうがよい

そのまま上書き保存すると、前のデータが消えるので注意

まとめ

反復測定データを線形混合モデルで解析する場合、通常のワイドフォーマット(横方向)のデータセットから、ロングフォーマット(縦方向)のデータセットに再構成する必要がある

SPSS でデータを再構成する方法を紹介した

参考になれば