統計ER

R, EZR, SPSS, KH Coder を使ったデータ分析方法を紹介するブログ。ニッチな内容が多め

Post-hoc test をSPSSで実施する方法―Kruskal-Wallis検定の場合 ステップワイズのステップダウン

Post-hoc test をSPSSで実施する方法

例えば、5 件法の回答の 3 群をKruskal-Wallisで検定した後の多重比較方法

>>もう統計で悩むのを終わりにしませんか?


↑1万人以上の医療従事者が購読中

Post-hoc testをSPSSで実施する方法 Kruskal-Wallis検定の場合

3 つのグループに対して、まったく当てはまらない~非常に当てはまるの 5 段階の選択肢で質問した回答データがある

どんな統計解析が良いか

順序カテゴリの数値を、3 群以上の複数グループで比較する場合は、Kruskal-Wallis検定がよい

複数グループ間の比較は、Post-hoc testを最初から実施してもよい

SPSSでは、すべてのペアごと(ボンフェローニ法)以外に、ステップワイズのステップダウンという方法が使える

平均順位の昇順にグループを並べ、最大もしくは最小のグループから1つずつ順にはずして、検定の多重性を考慮しながらKruskal-Wallis検定を行い、統計学的有意に異なるグループがないサブセット(homogeneous subsets)を作り、どのグループ間が統計学的有意に異なるのかを調べる方法である

Campbell and Skillings 1985

SPSS で ステップワイズのステップダウンを実行する実例

分析 → ノンパラメトリック検定 → 独立サンプルを選択する

フィールドタブで、検定フィールド(アウトカム)とグループ(要因)を選択したあと、設定タブで、以下のように設定する

実行すると以下のような結果出力が得られる(この例は、3 群ではあるが、5 件法ではなく、連続データである)

1 群と 2 群の 2 グループにわけられるという意味である

2 群のほうは、カテゴリ間が統計学的有意に異ならないことを示している( p = 0.185 )

このようにすると、たくさんの比較群があっても、群間の相違がわかりやすいと思う

>>もう統計で悩むのを終わりにしませんか?


↑1万人以上の医療従事者が購読中

まとめ

SPSSクラスカルウォリス検定の事後検定として用意されている、ステップワイズのステップダウンという方法を紹介した

参考になれば

参考文献

Nonparametric Stepwise Multiple Comparison Procedures

参考書籍

books.google.co.jp

books.google.co.jp